AGA
AGAとは?
AGAとは、男性に最も多くみられる脱毛症で、「男性型脱毛症」の略です。AGAは、他の脱毛症と異なり、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方向から薄くなり、進行していくのが特徴です。
細くて短い髪の毛が多くなり、全体として薄毛が目立つようになります。一般的に遺伝や男性ホルモンが関係するといわれています。
また、AGAは進行性で、何もしないでいると髪の毛の数は減り続け、徐々に薄くなっていきます。進行を抑えるためには早めのケアが大切です。
AGAの特徴
- 両親、兄弟、祖父母に髪の薄い人がいる。
- シャンプーやブラッシングしたときの抜け毛や、枕元に残った抜け毛が多く気になる。
- 思春期より後になってから抜け始め、徐々に薄毛が進行している。
- 額の生え際が後退してきた。
- 頭頂部の髪の毛が薄くなった。
- 額の生え際と頭頂部の両方が抜け始めた。
- うぶ毛のような細くて短い髪の毛が多くなり、ハリ・コシがなくなった。
AGAを治療するには?
当院では、飲むタイプの治療薬を常備しています。
フィナステリド
AGAの原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)が毛球に悪影響を及ぼし軟毛化することが原因です。
DHTが毛根に働きかけて毛の成長を抑え長く太い毛が育たないうちに抜けてしまうため起こります。
体中を巡回している男性ホルモン(テストステロン)が反応することで生まれる物質です。
フィナステリドは、テストステロンが還元酵素によりDHTに変化する過程をブロックする作用(阻害)を持っており、それによりDHTの生成を抑制します。
DHTを抑えることで毛球が正常化し、髪の毛の軟毛化が止まり、硬毛へとしっかり育つようになるのです。
ザガーロ
効能・効果
男性の男性型脱毛症
用法・用量
「ザガーロ」は2015年9月28日に正式に承認された新しい薄毛AGA治療薬です。
ザガーロ(一般名:デュタステリド)はフィナステリドの作用しないI型5-α還元酵素も阻害するうえ、
Ⅱ型5-α還元酵素もフィナステリドの約3倍阻害するため、フィナステリドよりもDHTを強力に抑制します。
当クリニックでは、成人男性には「ザガーロ0.5mg」を1日1回経口投与して頂きます。
ザガーロの効果
ザガーロ(デュタステリド)やプロペシア(フィナステリド)の作用機序は5α-還元酵素を阻害し、AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を強力に抑制します。プロペシア(フィナステリド)はⅡ型5α-還元酵素を阻害しDHTの産生を抑制します。プロペシアはプロペシア服用1年で98%の方に発毛効果を認め、薄毛・AGA治療の強い効果があることが知られています。
ザガーロはプロペシアと違い、Ⅱ型5α-還元酵素だけでなく5α-還元酵素のⅠ型、Ⅱ型ともに阻害し、AGAの原因であるDHTの産生を強力に抑制します。
また、レセプターの占有率がプロペシア(フィナステリド)よりも高く、「Ⅰ、Ⅱ型の5α-還元酵素をともに抑制すること」、「占有率が高いこと」から、プロペシアよりも強力にDHTの産生を抑制します。
海外の臨床試験でもザガーロ0.5mgとフィナステリド5mg(プロペシア1mgの5倍量)を半年間服用した場合、ザガーロを服用したグループの発毛量が約30%高かったことが知られています。 また、ザガーロ0.1mgと0.5mgでは0.5mgの方が発毛効果が高いことが分かっています。
このデータからプラセボ群と比較しザガーロ0.5mg群・0.1mg群は有意に発毛効果・育毛効果を持っていることが分かり、
プロペシア(フィナステリド)1mg群と比較してもザガーロ0.5mg群が発毛本数が多いことが分かります。
ザガーロ0.5mgが最も発毛・育毛効果が高く、ザガーロ0.1mgとプロペシア(フィナステリド)1mgがほぼ同等の効果があることが分かりました。
ザガーロの効果判定
連続12週の服用で効果が発現する場合もありますが効果が確認できるまで通常連続6ヶ月の服用が必要です。
また、効果を持続させるためには継続的に服用することが重要です。6ヶ月連続で服用しても効果が無い場合はAGA専門の医師の診察を受けましょう。
AGA治療継続的治療が必要です。飲み忘れをすると効果が低下します。食事の影響は受けませんので飲み忘れのないように1日1回服用しましょう。